実家の片付け、いわゆる「実家じまい」。親が高齢になったり、施設に入居することになったりと家族には避けられないタイミングがやってきます。けれど、「思い出がつまっていて、どう手を付けていいかわからない」という方も多いはず。わたし自身の実家じまいの経験をもとに、気持ちが少し軽くなる片付けのコツをまとめました。

1.まずは気持ちの整理から
・「捨てなきゃ」と思わない
寂しさもあるけど、それ以上に感謝の気持ちを大切にし、判断しやすい不要なものを捨てることから始めましょう。

・小さな場所から始める
引き出し1つからでもOKです。片付けが進むと自分なりに目標を持って作業できるようになります。

・「残したいものを選ぶ」視点を大切に
無理に手放すことはせず、故人の愛用品等は期限を設定し、手放せる時期が来たら手放すといったような柔軟な考え方も必要です。

・迷ったものは手放し、写真で残すという選択も
とっておくと場所をとるものやスペースを圧迫しがちになりそうなものは思い切って処分しましょう。必要な人に譲ったりすると喜ばれます。捨てるという選択ではなく、また再利用してもられば、気持ちも軽くなります。思い出として写真に残してプチアルバムを作成して身内が集まった時に思い出を語ることができます。

2.片付けの進め方5ステップ
・この日までに片づけると目標を決めてスタート
・「使う、使わない、保留」に分ける
・感情が動いたら無理しない。手を止めて深呼吸
・家族やきょうだいと情報共有、役割分担
任せっきりはトラブルの元。小さなことでも一緒に相談できる関係づくりが大切です。
・プロの力を借りるのもOK(不用品回収・遺品整理士)

3.忘れたくない視点
・完璧じゃなくて大丈夫
あなたのペースで無理なく進めましょう。家族と相談しながら協力を仰ぐと心が折れることがなくなります。

・実家じまいは「片付け」ではなく「感謝の儀式」
身近に家族に寄り添えることができ、気持ちを一番に汲み取れるのはあなたです。
人生の区切りとして貴重な時間を感じとってください。

・「ありがとう」の気持ちで手を動かす
同じ時間を過ごしたものたちにも愛情を注ぎ、感謝の心を持つと不思議と心が整うことでしょう。
また、家族との時間を心に刻み、新たな一歩を踏み出してください。

 

実家じまいは、心と向き合う作業でもあります。焦らず、罪悪感を抱えず、「未来につなげる片付け」として取り組んでくださいね。

投稿者

とらの まき

主婦歴25年。 不動産に興味を持ち、40代で宅地建物取引士を取得。 前職は不動産会社では売買仲介や賃貸管理を担当。 古物商許可、整理収納アドバイザー2級取得し、日々の暮らしが快適になるよう気づきを提案します。

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