はじめに

老後のお金のこと、なんとなく不安に思うこと、ありませんか。
私は40歳後半過ぎから将来について、色々と考えることが多くなりました。
例えば、定年を迎えて退職金が入ったとしても、
平均寿命から考えると、その後30年近く暮らしていくことになります。
そのお金で本当に足りるのか。
不自由なく暮らしていけるのか。
そう考えると、正直、自信が持てない自分がいます。
「今のうちに、何かしておいた方がいいのかな」
そう思いつつ、具体的に何をすればいいのか分からず、
不安だけがぼんやり残っている。そんな方も多いと思います。
家の修繕費、家電の故障、病気になった時の通院費、入院費、孫へのお祝い事など、
細かく考えればまだお金のかかることは数たくさんあります。
私自身、片付けを仕事にする中で気づいたことがあります。
片付けを続けていくと、自然と「物を選ぶ目」が変わっていくんです。
「浪費になるような物の購入や無駄使いはしたくない。」
以前の私は、目についたものをなんとなく買ってしまうことがよくありました。
でも、片付けを重ねるうちに、
衝動買いをすることがほとんどなくなったんです。
これは、家計簿をつけたわけでも、
節約を頑張ったわけでもありません。
「物を減らす」というシンプルな習慣が
結果的に「お金の使い方」を改めて考えるきっかけをくれました。
将来は、自分の持っているカード(今置かれている環境や境遇)で戦えるように
生活を整える。
物欲に負けない質素な暮らしの中で感謝しながら丁寧な生活を心掛けたい。
今回は、そんな片付けとお金の関係、
そして老後を見据えた暮らしの土台づくりについてお伝えします。
「片付け」から始まるお金を使いすぎない暮らしの土台づくり

片付けと、お金の使い方はつながっている
片付けとお金、一見別々のもののように感じるかもしれません。
でも、実際に片付けを続けていると
物を見る目、選ぶ基準が少しずつ変わっていきます。
家の中にある物を、ひとつひとつ「必要かどうか」と向き合う作業は、
そのまま「これから何を買うか」の判断基準にもつながっていくんです。
物が多い状態のときは、
「同じようなものをもう持っているのに、また買ってしまった」
ということが、私にもよくありました。
でも、持ち物と丁寧に向き合うようになって
「今、本当に必要かどうか」を以前より考えてから選べるようになりました。
衝動買いが減った、私の実感
片付けを仕事にするようになってから
一番はっきり変わったのが「衝動買いをしなくなったこと」です。
以前は、セールや新商品を見ると、
「今買っておかないと」という気持ちになることがよくありました。
でも、物を減らす作業を重ねるうちに
「これは今の暮らしに本当に必要か」
「増やしたあと、ちゃんと使い続けられるか」
そんな問いを、無意識に自分にするようになっていたんです。
物を持つということは、
その分の管理や手入れの手間も一緒に引き受けるということ。
そう考えられるようになってから、
「安いから」「なんとなく良さそうだから」で買うことが
自然と減っていきました。
高価な買い物ほど、「長く使えるか」で選ぶ
衝動買いが減った一方で、
逆に「ちゃんとお金をかける」ようになったこともあります。
それが、日常的によく使うものや
長く付き合っていきたいと感じるものへの買い物です。
安いものを何度も買い替えるより、
少し値が張っても、質の良いものを長く使う方が
結果的にはコストも手間も抑えられることがあります。
高価な買い物をするときに、私が意識しているのは、
「これは、10年後も使っているだろうか」という問いです。
流行に左右されすぎないデザインか。
修理や手入れをしながら長く使えるものか。
今の暮らしだけでなく、この先の暮らしにも馴染むか。
こうして少し立ち止まって考える時間を持つだけで、
「安物買いの銭失い」を防ぎやすくなると感じています。
「物を減らす」は、老後の備えにもなる
老後のお金の不安は「貯蓄を減らさない」だけでは解決しません。
年齢を重ねるほど、大きく収入を増やすことは難しくなっていきます。
だからこそ、「必要な時、お金をどう使っていくか」を
見直すことの方が、現実的な備えになると感じています。
それと同じくらい大切なのが
「今のうちに、身軽な暮らしに整えておくこと」だと思っています。
物が多い暮らしは、それだけ管理する手間もかかりますし、
将来、体力が落ちたときの片付けの負担も大きくなります。
私自身、この仕事を通して、
片付けがしんどくなったお宅にお伺いすることもあります。
かつては几帳面に管理できていたものが年齢を重ねる中で、
少しずつ手が回らなくなっていく。
そんな姿を見るたびに、
「今の自分にも、いつか同じことが起こるかもしれない」
と考えるようになりました。
だからこそ意識しているのが、
「将来の自分が、片付けられなくなっても困らない部屋」を
今のうちから作っておくということです。
具体的に意識していること
・新しく物を増やすときは「本当に必要か」を一度立ち止まって考える
・「いつか使うかも」で物を残さない
・持ち物の数を今の自分が管理できる量に保っておく
・収納は「詰め込む」のではなく、余白を持たせておく
物が少なければ、掃除もラクになりますし、
何かを探す手間も減ります。
体力や気力が今より落ちたとしても、
「管理できる量の物」で暮らしていれば、
大きく困ることは少ないはずです。
今のうちから、
「本当に必要な物だけを丁寧に大切に長く使う」
という暮らし方に整えておくことはお金の面でも、体力の面でも
将来の自分へのひとつの備えになるはずです。
今日からできる、小さな一歩
大きく生活を変える必要はありません。
まずは、次に何かを買おうと思ったときに
「これは今の暮らしに必要か」
「長く使い続けられそうか」
そのふたつを少しだけ意識してみてください。
それだけで、物の増え方も
お金の使い方も少しずつ変わっていくはずです。
片付けは、部屋を整えるだけの作業ではありません。
自分の暮らし方、お金との付き合い方を
見つめ直すきっかけにもなってくれます。
おわりに

老後の不安は、すぐに解消できるものではないかもしれません。
でも、「物を選ぶ目を整える」という小さな習慣が
今の暮らしを、そしてこれからの暮らしを
少しずつ軽やかにしてくれるはずです。
衝動買いを手放して
本当に必要なものを、長く大切に使っていく。
そんな暮らしの土台を
今日から少しずつ作っていきませんか。


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