はじめに

インテリアに、ちょっとした緑がほしい。
でも、忙しくて水やりを忘れがち。
そんな私にぴったりだったのが、多肉植物でした。
きっかけは、植物園でふと目に留まった一鉢。
「これなら育てられそう」と、気軽な気持ちで連れて帰ったのが始まりです。
そこから、ネットでまだ持っていない品種を探しては買い足し、
気づけばすっかり多肉植物のある暮らしにハマっていました。
ぷっくりとした葉、種類ごとに違う表情、
寄せ植えにすると生まれるボリューム感。
今回は、そんな多肉植物の魅力と、
育て方・増やし方の基本をまとめてお伝えします。
多肉植物のある暮らし 育て方・増やし方・寄せ植えの楽しみ方
多肉植物とは、どんな植物なのか
多肉植物とは、葉や茎に水分をたっぷり蓄える性質を持つ植物の総称です。
もともと砂漠など乾燥した地域で育つ植物が多く、
少ない水でも生きていけるように進化してきました。
そのため、水やりの頻度が少なくても枯れにくく、
忙しい人や、植物を育てるのが初めての人にも向いています。
ぷっくりとした葉の質感、
種類によって驚くほど違う形や色合い。
見ているだけで癒される、インテリアグリーンとしての魅力も、
多肉植物が人気を集めている理由のひとつです。
育て方の基本
多肉植物は丈夫な植物ですが、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
置き場所

多肉植物は、基本的に日光が大好きです。
日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
ただし、真夏の直射日光は要注意。
強すぎる日差しに当たり続けると、葉が焼けてしまうことがあります。
夏場は、レースカーテン越しの光や、半日陰くらいの場所に移してあげると安心です。
水やり
多肉植物の水やりは、「土がしっかり乾いてから、たっぷりあげる」が基本です。
葉や茎に水分を蓄えているので、
毎日の水やりは必要ありません。
むしろ、水のあげすぎの方が根腐れの原因になりやすいので注意が必要です。
「ちょっと控えめかな」くらいのペースが、ちょうどいいと感じています。
多肉植物の増やし方
多肉植物のいいところは、自分で増やせることです。
私は主に「葉挿し」と「挿し芽」の2つの方法で増やしています。
葉挿し
葉を1枚、そっと手で外します。
無理に引っ張らず、根元からぽろっと取れるくらいの力加減がポイントです。
外した葉は、風通しの良い明るい日陰に置いておきます。
1ヶ月ほど経つと、葉の根元から小さな根が出てきます。
根が出てきたのを確認したら、乾いた土の上に置いてあげましょう。
そこから、ちいさな新しい芽が育っていきます。
挿し芽
茎の部分をカットして、切り口を数日乾かしてから土に挿す方法です。
葉挿しよりも成長が早く、
株の形をコンパクトに整えたいときにもよく使っています。
どちらの方法も、特別な道具は必要ありません。
「増えるかな?」と気にしながら見守る時間も、多肉植物の楽しみ方のひとつです。
寄せ植えで、ぐっとかわいくなる
多肉植物は、1株だけでも十分かわいいのですが、
寄せ植えにすると、ボリューム感が出て一気に華やかになります。
寄せ植えをするときのコツは、
育て方が似ている品種同士を組み合わせることです。
日当たりや水やりの好みが近いもの同士だと、
その後の管理もぐっとラクになります。
背が高くなる品種は後ろ側に、
低く広がる品種は手前に配置すると、
それぞれの表情がちゃんと見えるバランスの良い寄せ植えになります。
鉢は、底に穴が空いていれば、素材は自由に選べます。
ブリキ、陶器、木箱風のプランターなど、
お部屋のインテリアに合わせて選ぶのも楽しい時間です。
育てやすい、おすすめの品種
数ある多肉植物の中でも、初心者の方にも育てやすい品種をいくつか紹介します。

・朧月(おぼろづき)……青みがかった葉が美しい、丈夫で育てやすい定番品種
・虹の玉……つぶつぶとした葉が特徴で、寒さに当たると紅葉して赤く色づく
・乙女心……ぷっくりとした緑の葉に、先端がほんのり赤く染まる可愛らしい品種
・玉つづり……丸い粒が連なるようなユニークな形で、寄せ植えのアクセントにぴったり
・銘月……黄緑色の細長い葉が伸びやかに広がる、明るい印象の品種
・秋麗(しゅうれい)……肉厚な葉がロゼット状に広がり、紅葉すると全体がピンクがかる
・火祭り……名前の通り、燃えるような赤色に紅葉する存在感のある品種
・月兎耳(つきとじ)……うさぎの耳のようなふわふわとした産毛が生えた、触りたくなる質感
一口に多肉植物といっても、色も形も本当にさまざまです。
形の違うもの、色の違うものを組み合わせるだけで、
寄せ植え全体の表情がぐっと豊かになります。
気になる品種を見つけたら、まずは1つ、育ててみるところから始めてみてください。
増やした苗を、誰かにプレゼントする楽しみ

自分で増やした多肉植物は、ちょっとしたプレゼントにもぴったりです。
以前、小さな寄せ植えの鉢を、友人にプレゼントしたことがあります。
正直、「枯らしてしまわないかな」と少し心配もありました。
でも、しばらくしてその子から「元気に育ってるよ」と写真が届いたんです。
小さな鉢の中で、以前より少しだけ大きくなった多肉植物たち。
自分が育てたものが、誰かの暮らしの中で
大切にされているのを見るのは、なんだかとても嬉しい気持ちになりました。
多肉植物は、育てる楽しみだけでなく、
「増やして、分け合う」楽しみもある植物なんだと、そのとき実感しました。
おわりに

水やりの手間が少なく、丈夫で、
それでいて見ていて飽きない表情豊かな多肉植物。
育てるだけでなく、増やす楽しみ、
寄せ植えでアレンジする楽しみ、
そして誰かにプレゼントする楽しみまで、
ひとつの植物でこんなに長く楽しめるものは、なかなかないかもしれません。
インテリアに、ちょっとした緑と癒しがほしいときは、
ぜひ多肉植物のある暮らしを試してみてください。


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