終活(生前整理)はいつやるべき?



終活に向けたお片付けのポイント

終活とは、人生の最期に向けて準備を行うことです。生前整理と終活は関連していますが、生前整理は物の整理が中心で、終活はより広義の概念であると言えます。生前整理の他にも、遺言書やエンディングノートを作成することで重要な書類や財産に関する情報を一元化管理します。分かりやすくまとめておき、家族間で共有することが大切です。併せて自分の身の回りの物を整理することで、残された家族への負担を減らすことができます。終活を目的としたお片付けを始める際は、以下のポイントを意識しましょう。

生前整理を考えるタイミングとは

1.健康なうちに
生前整理は、65歳くらいが理想とされていますが、心身ともに健康で体力があるうちに始めることが推奨されます。これにより、物理的な負担が軽減され、自分のペースで整理を進めることができます。早くから知識を得ることは無駄にはなりませんので、たまに家族や配偶者と軽い会話の中で意見交換しながら自分の考えや個々の思いを聞いてみても良いと思います。

2.ライフステージの変化
子どもが独立したり、引っ越しをする際など、ライフステージの変化は生前整理を始める良い機会です。同居家族の増減で居住スペースが狭くなったり広くなったりと以前の生活が変化する時期が来ると思います。自分に合った最適な生活スタイルを考えだすこのタイミングで家の中を見直すことで、計画的に不要な物を整理しやすくなります。

3.年末の大掃除などの時期
生前整理は一度きりの作業ではなく、定期的に見直すことが重要です。年末の大掃除の時期に持ち物を見直すタイミングとし、ずっと使っていない不要な大型な家具などは思い切って処分しましょう。将来、年齢的に体力がいる作業を残さないようにすれば、気持ちも楽になります。状況に応じて、整理の内容や進め方を計画することで、常に必要な物は適切に保管する状態を保つことができます。

4.不安を感じたとき
「いつ何が起こるかわからない」という不安を感じた際にも、生前整理を始める良いきっかけとなります。友人の家族や職場の同僚などの家族に起こった不慮の事態を経験した等の話を聞いた時、自分の家族に置き換えて考えるタイミングかもしれません。そんな時であっても、自身がマイナスに捉えず、前向きな選択ができるれば良いですね。急な事態にも対応できるよう家族が協力できる態勢を整えておきたいものです。

生前整理を始める具体的なステップ

1.必要なものと不要なものを見極める
物を手放す際は、「今後の生活で必要か」「代替品はないか」などの基準を立てましょう。思い入れのある物でも、実際に使っていないものは手放すことを検討します。

2.遺される人の目線で考える
自分が亡くなった後、家族が片付けをする立場になったつもりで物を見渡してみましょう。必要のない物を減らすことで、家族の負担を軽減できます。

3.思い入れの少ない物から始める
アルバムや日記など思い出深い物から手をつけると挫折しやすいので、明らかに不要な物から片付けを始めましょう。

4.一度に全部出さず、少しずつ
引き出しなどを一度に全部出すのではなく、今使っていない物だけを少しずつ取り除いていきます。短時間で済み、体力的な負担も減ります。

5.定期的に見直しをする
一年ごとに今もそれを残しておきたいと思うかを見直すことが大切です。自分や家族の気持ちは年々変わるので、定期的な見直しが必要不可欠です。

このように、終活のお片付けは日頃から少しずつ進めていくことがコツです。思い入れのある物とも向き合いながら、今の生活に感謝をし、大切な物だけを残していきましょう。

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